銀杏の絨毯が彩る山門は、歴史を伝える貴重な文化財
鳳林山阿弥陀院と称し、開基帳には永正元年(1504)の創建と記されています。現在の本尊は釈迦如来ですが、阿弥陀院という院号から推して、もとは阿弥陀如来を本尊とする天台系の寺であったとも考えられます。寺伝によると、永禄6年(1563)に荒蒔駿河守の外護により、太田の耕山寺12世の舜霊文芸が中興したといわれています。
大子町の文化財に指定されている山門は、欅の丸柱で組み立てられた茅葺の四脚門で、室町時代末期の建築様式の特色を残しています。
寺の花は梅で、参道にイチョウの絨毯が敷きつめられる秋の景観も見事です。