名将義家が武運を祈願した、樹齢1200年超の老杉
【茨城県指定天然記念物】
かつて保内郷(大子地方一体)の総社とされ、広く尊崇されてきた近津神社の境内にそびえる御神木。茨城県の天然記念物に指定されています。
鉾杉という名は、その昔、源義家(八幡太郎)が奥州平定に赴く際、同社に立寄り、自らの鉾をこの杉に立て掛けて武運長久と戦勝を祈願したことに由来すると伝えられています。
ちなみに、大子地方にはほかにも名将義家に因んだ説話が多く残されており、奥州へ向かう際に峠の山頂に立って弓を取り、矢を放った地が弓取峠(大生瀬)で、その放った矢が矢祭山(矢祭町)に着き、義家がそれを記念に祀ったのが矢祭神社であるといわれています。
鬱蒼とした境内には、鉾杉のほかに、推定樹齢約700年を数える都々母杉(つつもすぎ)もあり、参拝に訪れる人に仰ぎ見られています。
樹齢 | 1200有余年(推定) |
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幹周囲 | 9.6メートル |
樹高 | 43メートル |