里山の暮らしを見守り続ける、黄門さまお手植えの桜
【茨城県指定天然記念物】
徳川光圀公によるお手植えの桜といわれ、地元では俗に「下大倉(しもおおくら)の桜」と呼ばれています。
開花時期は例年4月上旬頃で、古くから地元の人々は、その蕾の膨らみや花の咲き具合を見て苗代つくりや田植えの準備を始めてきました。現在でも、農業暦に深い関わりを持つものとして地域に広く親しまれています。
樹は斜面中腹に生育しているため、生育地を囲むように設けられた歩道から見上げて又は見下ろして樹冠全景を観賞することができ、開花期間中には大勢の花見客が訪れるほか、ライトアップや桜祭りなども実施されます。
樹齢は300年をゆうに超えると推定されますが、樹勢は良好で、平成17年に茨城県の天然記念物に指定されました。
種名 | シダレザクラ(別名 イトザクラ) |
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樹齢 | 300有余年(推定) |
幹周囲 | 約3.5メートル(胸高3.42メートル、根元3.65メートル) |
樹高 | 約10メートル |
枝張り | 東西18メートル、南北19メートル |